Cafe ginger⌘ginger|コーヒー編

私とコーヒーの、美味しい関係。

コーヒーがくれた“心の居場所”~元バリスタの私が語る、はじまりの物語

「コーヒーが好きなんだよね」って、よく言われます。
たしかに今も、豆を挽くときの音、ドリップの香り、カップに注いだ瞬間の表情を見るのが好きです。
でも、私がコーヒーを好きになったのは、味や知識よりも先に“居場所”をくれたからかもしれません。

辛かったあの頃、救ってくれたのはカフェの空間だった

過去の私は、自分の居場所をうまく見つけられずにいました。
家庭のこと、人間関係のこと、周囲に甘えられない性格も手伝って、なんとなくいつも心が寒かった。

そんなある日、やっと行ってみた人気カフェで出された一杯のドリップコーヒー。
選ばれたであろう家具たちや内装、計算された照明や空間。
何より、静かに流れる音楽と、生き生きした店員さんの穏やかな声。
あの空間が、まるで「ここにいていいよ」と言ってくれているように感じました。

それまでの苦しさもあってか、コーヒーを飲みながら目頭が熱くなったのを覚えています。

バリスタを目指した理由

それから、私は「コーヒーと空間を提供する側になりたい」と思うようになりました。
ただ飲むだけじゃなく、誰かの心をふっと軽くするような時間をつくれる人になりたい、と。

専門学校に通ったわけでも、特別な修行をしたわけでもありません。
でも、接客のひとつひとつ、豆の扱い方、器具の手入れ――
カフェでの日々は、私にとって「自分を大切にする」ことを教えてくれる時間でした。

一杯のコーヒーが、誰かを救うかもしれない

私はもうバリスタとして働いてはいません。
けれど、ブログを書いたり、旅先で出会ったカフェの話をしたり、「心の居場所を感じた一杯」をこれからも誰かに届けていけたら、と思っています。

もし今日、ちょっと疲れてしまった人がいたら。
もし、少しだけ誰かと繋がりたいと思っていたら――
どうか、あなたの近くにも「心を温めてくれるコーヒー」がありますように。

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