考えすぎた夜に
夜、家が静まり返ったあと。
ようやく自分の時間ができたと思うのに、心は落ち着かない。
頭の中では、今日のこと、明日のこと、あの人の言葉がぐるぐると巡る。
そんな夜は、コーヒーを淹れる。
デカフェでいい。香りを感じるだけで十分。
もし、やっぱり「夜だし」なんて気分が変わったら、冷蔵庫に残しておいて翌日温め直すのも全然ありです🙆🏻♀️
それに、アーモンドミルクでも、豆乳でも、ハーブティでもいい。
要は“心があたたまる飲みもの”であれば、それで十分なのだと思う。
お湯を注ぐ音と湯気が、少しずつ思考の糸をほぐしてくれる。
深呼吸をして、カップを両手で包み込む。
香りの奥に、静かな温もりがある。
誰かに話すよりも、まずはこの一杯と向き合う時間が必要な夜がある。
「考えすぎた夜に」コーヒーは、やさしい沈黙の友達。
香りが落ち着きをくれるように、心も少しずつやわらかく戻っていく。
そして、何かちょっと特別なことを自分にしてあげられた感が感じられる嗜好品だと思う。
それがコーヒーでも、紅茶でも、ホットミルクでも。
そして思う。
明日もまた、きっと大丈夫。
コーヒーを淹れられる夜がある限り。
© Cafe ginger⌘ginger / コーヒー編 随筆シリーズ